こんにちは。
ここ数ヶ月、私の中で神話イラストを描きたい欲が大変強いので
その理由を書き残しておきたいと思います。
(本当は1年前から描きたいと思ってましたが、画力的に無理だなと断念したのもあります笑)
日本人のアイデンティティ

この二人は、私が描いた日本の神様です。
日本神話(古事記)の世界では、「国生み」というお話で登場する
イザナギ(男性神)・イザナミ(女性神)です。
伊邪那美命(イザナギノミコト)、伊邪那岐命(イザナミノミコト)と表記されます。
この二人が日本本土を生み出し、この二人からたくさんの神様が生まれました。
日本神話を知れば知るほど、不完全な人間ぽい神様たちや
自然豊かなこの国のことを愛しく、大切に思うようになりました。
そんな中、出会った言葉がありました。
「12・13歳までに民族の神話を学ばなかった民族は必ず滅びる
ーイギリスの歴史学者 アーノルド・J・トインビー
衝撃でした。日本は世界最古の歴史があるという説もあるのに
国民は(自分も含め)神話を知らない人がほとんどではないでしょうか。
本当のことはわかりませんが
戦前の日本では歴史の授業で日本神話を勉強していた、とも言われているようです。

せっかく日本に生まれたからには、もっとたくさんの人に
日本神話が伝わったらいいのに。
だって、自分たちのルーツなのですから。
なんなら、12、13歳の子どもたちにまで届かないかな。
私にできることなどほんの僅かですが
日本のどこかのたった1人にでも届いたらいいなという気持ちで
描いてみることにしました。
無宗教の国、最高と思っていた

私は大学の卒業論文のテーマが「日本の文化」でした。
日本の文化が生まれたところから、現在のポップカルチャーにいたるまで
どのようにして発展を遂げてきたのか、といった趣旨の内容です。
参考文献としてさまざまな日本の文化の本を読みましたが
世界で人気のある日本のアニメの中には
使徒が登場してそれをやっつけたり
神様が登場したり
ロボットが心を持って人間と仲良く暮らしたりと
外国ではあまり例のないストーリーが展開されてきたと書かれていた書籍もありました。
(今でこそありふれたテーマになりましたが…)
そしてそれは、
キリスト教、仏教、ユダヤ教、イスラム教、ヒンドゥー教…
他にもまだまだありますが、
日本という国は基本的に無宗教だから
アニメの物語にも神様や使徒が登場させられる
他の宗教に属していたらまず思いつかないし、
神様をやっつけるストーリーなんてありえない、と…
確かに日本では「信教の自由は、何人に対してもこれを保障する」(日本国憲法第20条)と定められ、国教は定められていません。

以前、映画館で公開されていた「ダヴィンチコード」も、
「イエスの子孫が存在している」というストーリー故
キリスト教圏の国では大炎上し、放映禁止になったという話題もありました。
(日本ではまったくそんなことにはなりませんでしたが…)
これを知った10年前の大学生の私
「何にも縛られず、自由に考えたり、表現することができる。
無宗教な日本って最高」
と思っていました。
しかし最近思うのです。
信じるものがある人たちは強いのではないかと。
信じるものがある人は強い

先日アップしたブログでも触れましたが
日本は非常に自殺が多い国ですよね、しかも若い方も…
でも、日本よりも経済的には苦しい国に行ってみても
国教のある国の人たちは幸せそうに見えました。
言葉にするのが難しいのですが
「いつも神様に見守られている」という感覚があるのだろうなと思います。
さすがに日本人がそういう考え方になるのは難しいですが
でも、国のルーツを知っておくことで見えてくるものや感じるものが
きっとあるのではないかと思っています。
とんでもない長文かつ読みにくい内容となってしまいましたが
最後まで読んでくださったあなたに本当に感謝いたします。
ありがとうございます^ ^
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